音楽理論メロディ

メロディの作りかた — コードトーンと経過音で旋律をつなぐ

メロディは、強拍にコードトーン(その小節のコードの構成音)を置き、あいだを経過音などの非和声音でつなぐと組み立てやすくなります。骨組みになる音を先に決め、そのすき間を埋める順で考える方法です。

ここでは Cメジャーのコード進行 C → Am → F → G を例に、コードトーンの選びかた・非和声音の種類・4小節の作例の順に並べます。コードの構成音はダイアトニックコードとはで扱っています。

コードトーンと非和声音

メロディの音は、そのとき鳴っているコードとの関係で2つに分けられます。

区分 意味 C(C・E・G)の上での例
コードトーン コードの構成音 C・E・G
非和声音 コードに含まれない音 D・F・A・B

コードトーンはコードと溶け合って安定して聞こえ、非和声音は少し緊張を生んで次の音へ進みたくなる響きになるとされています。どちらが良い・悪いではなく、安定の音と動きの音を交互に置くことで旋律に流れが生まれる、と考えると整理しやすくなります。

4/4拍子では1拍目と3拍目が強拍です。強拍にコードトーンを置くと、そのコードに合ったメロディに聞こえやすくなります。拍の数えかたはリズムの基礎にまとめています。

非和声音の種類を並べる

非和声音には、前後の音とのつながりかたで名前がついています。代表的なものを Cメジャーで並べます。

名前 動きかた 例
経過音 2つのコードトーンのあいだを順次(隣の音へ)つなぐ C の上で E → F → G
刺繍音 コードトーンから隣の音へ行き、元の音へ戻る C の上で E → F → E、E → D → E
倚音 強拍に非和声音を置き、隣のコードトーンへ解決する G の上で 1拍目に C → B
掛留音 前のコードの音を伸ばしたまま次のコードへ入り、あとで解決する C → G で C を伸ばし、C → B
先取音 次のコードの音を少し早く鳴らす G の小節の最後に C、次の小節(C)でも C

太字が非和声音です。経過音と刺繍音は弱拍に置かれることが多く、倚音と掛留音は強拍に来るため、緊張がはっきり聞こえます。掛留音の C → B は、Gsus4 → G と同じ動きです。sus4 についてはsus4・sus2コードとはで扱っています。

4小節で作ってみる

手順は3つです。

  1. コード進行を決める(ここでは C → Am → F → G)
  2. 各小節の1拍目と3拍目にコードトーンを置く
  3. 2拍目と4拍目を、経過音・刺繍音・コードトーンでつなぐ
小節 コード(構成音) 1拍目 2拍目 3拍目 4拍目
1 C(C・E・G) E F(経過音) G E
2 Am(A・C・E) C B(経過音) A C
3 F(F・A・C) A G(刺繍音) A C
4 G(G・B・D) D C(経過音) B (次の C へ)

1小節目は E から G へ F を経由して上がり、2小節目と4小節目は経過音で1音ずつ下がっています。3小節目は A のまわりを G で一度揺らしてから戻る刺繍音です。4小節目の B は、次に C のコードへ戻ったとき C へ半音で進めるので、区切りがつきやすい形になります。

強拍の音だけを抜き出すと E・G / C・A / A・A / D・B で、どれもその小節のコードトーンです。まず骨組みとしてこの8音を決めてから、2拍目・4拍目を埋めると考えると、迷う範囲を絞れます。

並べて比べる

同じ骨組みでも、つなぎの音を変えると印象が変わります。

2拍目の選びかた 1小節目の例(C) 動きの傾向
コードトーンだけ E → C → G → E 跳躍が多く、分散和音に近い
経過音 E → F → G → E 1音ずつ動き、なめらか
刺繍音 E → D → E → G その場で揺れてから進む

使う音を5音に絞りたい場合は、4度と7度を抜いたペンタトニックスケールの中から経過音を選ぶ方法もあります。作ったメロディは、強拍の音がコードトーンになっているかを表に書き出して確かめると、修正する場所を見つけやすくなります。

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