セブンスコードの違いは、根音から数えて7番目の音が「半音11個上」か「半音10個上」かと、土台の三和音がメジャーかマイナーかの組み合わせで決まります。基本の3種類は maj7(メジャーセブンス)・7(セブンス)・m7(マイナーセブンス) です。
三和音の作りかたはダイアトニックコードの記事で整理しました。ここではその上に「もう1つ積む」話をします。
3種類を C で並べる
根音を C にそろえて並べると、違いは2か所だけです。
| コード名 | 読み | 構成音 | 3度 | 7度 |
|---|---|---|---|---|
| Cmaj7 | シー・メジャーセブンス | C・E・G・B | 長3度(E) | 長7度(B) |
| C7 | シー・セブンス | C・E・G・B♭ | 長3度(E) | 短7度(B♭) |
| Cm7 | シー・マイナーセブンス | C・E♭・G・B♭ | 短3度(E♭) | 短7度(B♭) |
半音で数えると、C から B は11個、C から B♭ は10個です。B は1オクターブ上の C のすぐ下にあるので、Cmaj7 では根音と7度が半音でぶつかり合う位置関係になります。
書きかたの揺れにも触れておきます。Cmaj7 は CM7 や C△7 と書かれることもあり、どれも同じコードです。一方、C7 と Cmaj7 は別のコードなので、「maj」や「M」の有無は読み飛ばさないようにします。
響きの違いを言葉にすると
響きの感じかたには個人差がありますが、一般的には次のように説明されることが多いです。
- maj7:明るさに少しにじみが加わった、落ち着いた響き。曲の始まりや終わりに置かれることが多い
- 7:次のコードへ進みたがる、張りのある響き。単独で止まるより「つなぎ」として働くことが多い
- m7:マイナーの暗さがやわらいだ、なめらかな響き。進行の途中に置きやすい
7 が「進みたがる」理由は、構成音の中に**3度と7度の間が半音6個(トライトーン)**になる組み合わせがあるからだとされています。C7 なら E と B♭ がその関係です。
Cメジャーのダイアトニックで見る
Cメジャースケールの音だけで4つ積むと、7つのセブンスコードができます。
| 度数 | Imaj7 | iim7 | iiim7 | IVmaj7 | V7 | vim7 | viim7♭5 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| コード | Cmaj7 | Dm7 | Em7 | Fmaj7 | G7 | Am7 | Bm7♭5 |
| 構成音 | C E G B | D F A C | E G B D | F A C E | G B D F | A C E G | B D F A |
並べると、maj7 は I と IV、m7 は ii・iii・vi、7 は V だけです。3種類の居場所がはっきり分かれています。
V7 の G7 には B と F が入っていて、この2音がトライトーンです。B は C へ、F は E へ半音で動きやすく、G7 → Cmaj7 の解決感につながります。コードの役割についてはトニック・サブドミナント・ドミナントで整理しています。
使いどころ:三和音を置き換えてみる
セブンスコードは、まず三和音をそのまま置き換えるところから試せます。
| 三和音の進行 | セブンスにした進行 |
|---|---|
| C → Am → Dm → G | Cmaj7 → Am7 → Dm7 → G7 |
| F → G → Em → Am | Fmaj7 → G7 → Em7 → Am7 |
| Dm → G → C | Dm7 → G7 → Cmaj7 |
2段目は王道進行(4536進行)を、3段目は ii–V–I と呼ばれる形をセブンスで書いたものです。コードの並び(機能)は変わらず、響きの色合いだけが変わります。
全部をセブンスにする必要はありません。「V だけ 7 にする」「I だけ maj7 にする」のように1か所ずつ替えて、三和音と聴き比べると違いがつかみやすくなります。
なお、ブルースでは I・IV・V をすべて 7 にする(C7・F7・G7)形が広く使われます。ダイアトニックの表からは外れますが、ジャンルの響きとして定着しているものです。